〜患者の選別〜
包括的評価(Comprehensive Assessment)
本症例の治療および症例報告の公表については、スペイン・アリカンテにあるVithas Davo Instituto Dental Hospital Medimar Internacionalにおいて、患者から文書によるインフォームド・コンセントを取得した。
患者は58歳の男性であり、口腔機能の完全な回復を希望するとともに、自然な審美性についても相応の要求を有していた(WG4_Rec1;Fig. 1)。上顎および下顎の双方に多数の欠損歯を認め(Figs. 2 and 3)、残存歯には重度の歯周組織付着喪失およびIII度の動揺が認められた。
患者は過去に喫煙歴があったものの、全身的には健康であり、全身疾患に対する薬物療法も受けていなかった。また、可撤性補綴装置による治療よりも、インプラント支持型固定性補綴装置による機能回復を強く希望していた(WG1_Rec1)。
本症例において、GCCGのガイドラインに基づいて実施された治療方針の意思決定プロセスの概要をFig. 1に示す。