「上顎に先天的または後天的な欠損や萎縮がある患者(P)に対し、ザイゴマインプラントを埋入した場合(I)、従来法(OST)と解剖学的ガイド法(AGA)のどちらの術式がインプラントの生存率においてより予測可能性が高いか(C・O)?」
("zygomatic" OR "zygoma" OR "zygomaticus") AND ("dental implant" OR "dental implants") NOT "animal" NOT "cadaver"
システマティックレビューに含まれた24件の研究の記述的データは、表1に示されており、
2つのサブグループ(OSTおよびAnatomy-Guided)に分類されています。
NM:記載なし(Not Mentioned)
P:患者(Patient)
a:2007年に発表された同一の研究集団に対して、2004年に行われた1年間のフォローアップ結果から抽出されたデータ
*:正確な患者数の記載がなかったため、結果から除外されたデータ
13件の研究(9件の後ろ向き研究、4件の前向き研究)
対象:404人の患者、計920本のZI
生存率:90.3%〜100%
404人のうち、
206人はクラシックアプローチ(RI併用で2本のZI)、
40人はクアッドアプローチ(4本のZI)、
85人は片側または両側頬骨に1〜3本のZIを埋入。
その他は記載なし・不明
21件のZI失敗(可動性、上顎洞炎、感染、位置異常など)
12件の研究(8件の後ろ向き、3件の前向き、1件のRCT)
対象:514人の患者、計1274本のZI
生存率:90.4%〜100%
514人のうち、
107人はクラシックアプローチ(2本のZI)、
92人はクアッドアプローチ(4本のZI)、
203人は片側または両側頬骨に1〜3本のZI
その他は記載なし・不明
20件のZI失敗(可動性、骨折、感染など)
ローディングプロトコルに関する情報は表2に記載されています。
Davo[32]の1件を除き、他の23件の研究ではすべてローディングの種類が報告されました。
23件中16件(OST: 5件、Anatomy-Guided: 11件)は即時荷重プロトコルを評価しており、高い生存率を報告。
遅延プロトコル:7件
即時プロトコル:4件
両方を使用:1件
ローディング比率:
遅延:77.7%(680/875)
即時:22.3%(195/875)
遅延:1件
即時:7件
両方:4件
ローディング比率:
遅延:10.4%(132/1274)
即時:89.6%(1142/1274)
OSTの失敗率:
遅延:2.2%(15/680)
即時:2.56%(5/195)
Anatomy-Guidedの失敗率:
遅延:1.51%(2/132)
即時:1.75%(20/1142)
詳細は表2に記載。以下は合併症の発生率(プールデータ):
上顎洞炎:9.53%
軟組織感染:7.5%
知覚異常:10.78%
口腔洞瘻:4.58%
手術関連合併症:6.91%
補綴関連の問題:56件
上顎洞炎:4.39%
軟組織感染:4.35%
知覚異常:0.55%
口腔洞瘻:1.71%
手術関連合併症:1.6%
補綴関連の問題:104件
※多くの研究で合併症の有無が報告されていないため、これらの数値は過小評価されている可能性があります。
5件の研究が、ZIの位置分類をZAGA分類に従って報告している(Fig1)[14, 37, 39, 41, 43]。
200本のZIがZAGA 0〜4に分類:
ZAGA 0: 15%
ZAGA 1: 49%
ZAGA 2: 20.5%
ZAGA 3: 9%
ZAGA 4: 6.5%
前方(ZAGA-A):
ZAGA 0: 2.9%
ZAGA 1: 4.5%
ZAGA 2: 19.7%
ZAGA 3: 55.7%
ZAGA 4: 17.2%
後方(ZAGA-P):
ZAGA P-0: 5.7%
P-1: 10.2%
P-2: 8.2%
P-3: 18.4%
P-4: 57.4%
Atalayら:全21本のZIのうち95%がintra-sinus、5%がextra-sinus[38]
Davoら:182本のZIで、
intra-sinus:5%
壁(type 1 & 2):52%
extra-sinus(type 3 & 4):42%[40](図4)
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